耳の聞こえない人をサポートする聴導犬と共に暮らす方からお話を聞き、私たちにできるかかわり方や、動物と人との温かいコミュニケーションについて学ぶ親子向けイベント「ゆめ･まち 聴導犬をまなび隊！」を2月14日（日）（1部11:00～12:00／2部13:30～14:30）にオンラインで開催いたしました。

人を支えてくれる動物について学ぼう！

まずは、参加してくれた子どもたちに「好きな動物は？」と問いかけると…

紙に書いてくれたのは・・・ライオン、犬、うさぎ、ゾウ、とかげ、パンダの絵を描いてくれた子も！　動物といってもイメージはそれぞれ違いますね！

普段身近にペットとして家族になる動物もいれば、動物園にいる動物、そして、人を癒したり、障がいのある人を助けてくれる動物もいるということを知るところからスタート。

ここで、本日の講師・NPO法人MAMIEの安藤美紀さんにご登場いただきました。
聴導犬ユーザーとして、全国各地の小中学校や商業施設などで講演を行っていらっしゃいます。
聴導犬アーミも会場に来てくれました！

聴覚障がいってどんな障がいだろう？

まずは、＜ご自身の声＝口話＞と＜画面の文字＝スライド＞を使って、「耳が聞こえない」ということについて、お話してくださいました。

そして、「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」「ありがとうございます」の手話を教えて頂きました。

次に、安藤さんから「耳が聞こえないひとはだれだと思いますか？」と、写真をみながら子どもたちに質問します。

子どもたちはとっても迷いながら答えてくれました。
…そう、写真を見ても「耳が聞こえない人」はわかりません。
聴覚障がいは、お顔をパッと見ただけでは伝わりにくい障がいです。

ですので、聴導犬と共にいることは、耳が聞こえないことを周りに知らせることにつながります。

耳の聞こえない方と接する際に知っておいてほしいことをイラストとともにお話してくださいました。

アナウンスがあったら教える。災害が起こったら伝える。
急な変更などは伝える。伝わっているか確認する。
聞こえない人は何に困っているのかを知ることで、いざというときに、行動することができますね。

聴導犬の活躍を知ろう！

聴導犬アーミが実際にどんなお仕事をしているのか、動画で普段の様子を見せていただきました。

目覚ましが鳴っていること、スマートフォンが鳴っていること、冷蔵庫の開けっ放しのアラームが鳴っていること、車に乗っていて救急車のサイレンが鳴っていること、など、様々な音を教えてくれることが分かりました。

聴導犬について学ぼうクイズ！

〇聴導犬は飛行機に乗ることができるでしょうか？

・・・みんな①で正解！聴導犬は自分の一部なので、足元にいます。

〇トイレはどこですませているのでしょうか？

答えが分かれました。②と答えた子、なぜそう思いましたか？と聞くと

「犬もそとでしたくなるでしょ？」

・・・そうなんです。答えは2番！

〇聴導犬はどんな犬が向いてるでしょう？

みんな答えはばらばらです！①と③が多いようですが・・・
正解は②。鈍感な性格でした。音に対して鈍感な方が、ストレスがたまることなく、安心して知らせてくれるそうです。

さて、次に、街を歩いていて、聴覚障がいのある方や聴導犬が、困っていそうな場面に出会ったら、私たちはどうすればいいでしょう？そんなときの声のかけ方を教えて頂きました。

・そっと聴覚障がいのある方の肩をポンポンと軽く触って、「どうしましたか？」と聞いてください。
・紙に書いたりスマートフォンに字を入力してお伝えしてみてください。
・聴導犬はお仕事中なので目を合わせたり声をかけないでくださいね。

とのことでした。

ここから、手話シンガーの安藤一成さんにもご登場いただき、ご自身が歌われている曲
「補助犬って知ってる？」をご紹介いただきました。

この曲に出てくる「犬・盲導犬・介助犬・聴導犬・サポート」などの手話を教えていただいたあと、一緒に手話をしながらみんなで歌いました！

画面の向こうで、親子一緒に手話をしながら歌ってくださっている様子がとてもよくわかりました！

最後に記念写真を撮って、おひらきとさせていただきました。

今回、聴導犬のことや補助犬のことについて学び、知っていただきましたが、参加者の皆さんからは「聴導犬についてスライドや動画などで分かりやすく学ぶことができた」「補助犬を連れている人が困っていたら助けたいと思った」などの声をいただきました。

参加してくださった皆さん、ありがとうございました！