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イベントレポート「ゆめ・まち 大人の社会科見学in豊中2023」 2-2/文化にふれる社会科見学 岡町邸宅めぐり!未来に残したい風景を訪ねて

「ゆめ・まち 大人の社会科見学」は、こどものころの社会科見学で感じたあのワクワク感はそのままに、大人になった自分の視点から見る「まち」の魅力や課題を考えることで、「まち」をもっと好きになるプログラムです。

この講座での気づきや出会いから、豊中の「まち」への新しい視点や関わり方を「新発見」・「再発見」しました。

<第2期:文化にふれる社会科見学>の第2回目は、9月18日(月・祝)10:00~12:45に「岡町邸宅めぐり!未来に残したい風景を訪ねて」を対面で開催しました。

 

【こだわりの詰まった西山家住宅を訪ねて】

第1回に引き続きナビゲーターの大阪府登録文化財所有者の会の青山修司さんにご挨拶いただき、豊中市教育委員会の陣内さんより西山家住宅についてお話いただきました。

参加者のみなさんは西山家住宅の見どころの一つである枯山水庭園「青龍庭」を望む離れ座敷で、日本を代表する作庭家の重森三玲氏によってつくられた庭園の説明や命名の由来などを興味深く聞いていました。

レクチャーを受けたあとは2班に分かれて、豊中市教育委員会の陣内さんと清水さんにガイドをしていただきながら、実際に西山邸を順に観て回ります。

当時の当主西山氏の人柄などの話も織り交ぜながら、洋館の特注された調度品の細部にいたるまでのこだわりや、渡り廊下のつくり、母屋の庭と「青龍庭」の違いまで丁寧に解説していただき、参加者のみなさんも質問をしたり、深くうなずくなどして西山家住宅に感銘を受けた様子でした。

 

 

 

【身近にある文化財にふれる】

次は、西山家住宅から岡町駅を挟んで反対側にある奥野家住宅を目指します。

奥野家住宅までの道中、陣内さんから大正時代の住宅開発の面影が残っているレンガづくりの側溝についても解説いただきました。
みなさん、こんなところに昔の面影が残っていることに驚きながら側溝をのぞいたり、写真を撮ったりしていました。

また途中、原田神社にも寄り、国重要文化財として登録のある本殿について、珍しいつくりや細部の装飾など貴重なお話も聞くことができました。

 

【御財印とブックカバーづくり】

奥野家住宅では、第1回目に引き続きSalon des 有香衣の尾原葉香さんを招き、趣のある大広間で、ブックカバーづくりのワークショップ。

大阪府登録文化財所有者の会の青山さんから文化財を守る活動の紹介の後、奥野家住宅当主の奥野さんにもご登場いただき、代々守られてきた奥野家についてのお話を聞きました。

そして、御財印のデザインを手がけているゲストの講師 尾原さんからは制作した御財印の紹介をしていただきました。

御財印にはさまざまなものがあり一つ一つが文化財の特徴や雰囲気を捉えていて、どれも魅力的なデザイン。
制作した御財印を展示してくださっており、参加者のみなさんも興味をもっていただいた様子で、熱心に見ていらっしゃいました。

ブックカバーづくりでは、御財印の「財」のロゴスタンプを使って自由に模様をつけていただきました。

奥野家の御財印スタンプも押していただき、よい来訪記念になったようです。

中には、第1回のオンライン講座でつくった消しゴムハンコを持参された参加者もおり、みなさん趣向を凝らしてのオリジナルのブックカバーづくり楽しまれていました。

 

【文化財として登録し、活用することで守る取組み】

ここからは、ナビゲーターの青山さん、奥野家当主の奥野さん、ゲストの尾原さん、豊中市教育委員会の陣内さんと司会者のクロストーク。

奥野さんは実際に住まれているお家を文化財として残すために、国が指定している文化財としての規律を一つ一つ確認し、豊中市の職員である陣内さんに相談しながら、文化財への登録手続きを進めていったそうです。

一方で陣内さんは、代々続いてきた後世に残す価値のある住宅を所有する奥野さんが住み続けるための修繕や、住宅をどのようにしていきたいか等の思いを大切にしたいと考え、丁寧に対話し、一番よい方法を一緒に探しながら、文化財への登録手続きを行っていったことで、奥野さんとの信頼関係を築いてきました。

また、大阪府登録文化財所有者の会の活動をされている青山さんは、実際に文化財を所有する者同士が保存・管理などの苦労や悩みなどを相談できることが大切と考えており、所有者同士、地域との連携といった横のつながりを活動を通して広げています。

文化財の所有者にとって、保存・保管する責務は金銭的にも精神的にも負担は軽いものではありませんが、文化財について沢山の方に知ってもらい、足を運んでもらうことによって、また、来ていただいた方から「来てよかった」「素敵でした」など、声をかけてもらうことで、文化財をこれからも守っていこうという気持ちを強くされているということでした。

最後にご参加いただいた皆さんに、「今日のイベントを通して、明日からやってみようかな!」と思うことや感想を紙に書いていただきました。

「西山家住宅、奥野様宅、庭の素晴らしさに感銘を受けました」

「歴史や文化財としての価値を詳細に説明して頂いたので、単なる見学でなく知識としてとても興味深く伺うことができました」

「個人が出来る事としては、様々な企画に参加していくことから始めていこうとおもいます。特別な知識が無くても“文化財”の為にできることがあることを学びました」

「触れて 利用できる文化財、素敵です!」

「実際に自分が感じた想いを所有されている方と共有することが大切と思いました!!」

など、このイベントで価値ある建物などの文化財に触れ、それを後世に残していく大変さや文化財を活用した取り組みを知っていただいたことで、文化財について興味をもっていただいたり、所有者さんの思いに対して共感いただけたようです。

これからも様々な文化財に足を運んでいただき、文化財を活用したイベントに参加してみてはいかがでしょうか。楽しみながら、文化財の保存・維持に一役かっていただけたら嬉しいです。

 

ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!

 

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