10.172021
イベントレポート「阪急阪神 ゆめ・まちソーシャルラボvol.66 ゆめ・まち 手話をまなび隊!」
考えや気持ちを伝えるためにいつも使っている文字や声。でもこの世の中にはこれらを使わずに伝える手段がたくさんあります。今回はその中から手の動きと表情だけで自分の想いを伝えることができる「手話」について学ぶ「ゆめ・まち 手話をまなび隊!」を9月20日(祝)(1部10:30~12:00/2部13:30~15:00)に2回、オンラインで開催しました。
講師は、NPO法人MAMIEの安藤美紀さんです。
まず、参加してくれた子どもたちに「手話というものを知っている人はいますか?」と問いかけると…
半分くらいの子が「知っている!」と手で丸を作ったり、丸の札を出してくれました。実はこのように手で丸を作るなど身体で表現することもひとつの手話でもあるのです。
手話を使ってみよう!
みなさんで手話を使ってみます。それでは基本的なあいさつから!
「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」「ありがとうございます」
この4つを先生から教えていただきました。
枕から起きるような感じで・・・「おはようございます」
人差し指と中指が12時で重なるように・・・「こんにちは」
日が暮れるのをイメージして・・・「こんばんは」
左腕を地面と水平に、右手を直角にあげて・・・「ありがとうございます」
この4つの手話を覚えておけば、もし耳の聞こえない人と出会った場合でもコミュニケーションが取れると思います。是非覚えてください!
聴導犬とは?耳の聞こえない人はどうやって生活しているの?
聴導犬というのは、耳が聞こえない人をサポートする介助犬の一種です。聴導犬は耳が聞こえない人の耳の代わりに音がしていること、音がしている方向を教えます。さらに聴導犬は耳が聞こえないことを他の人に知らせるという大事な役割も持っています。
耳が聞こえない人たちの中には口の形を見て読み取り、コミュニケーションを取っている人もいます。
しかし・・・卵、タバコ、なめこなど口の形が同じものや似ているものは区別がつきません。一度みんなで口を動かしてみましょう!
確かに!口の形がおなじです。
口の形で区別がつかない時は会話の流れや状況から判断することもあるそうです。
手話で自己紹介をしてみよう
それでは実際に手話で自分の名前を表してみよう!50音にそれぞれ手話が書いてある「ゆびもじ表」というものを使って確認していきましょう!
そして先生に確認してもらいながら手話で1人ずつ名前を表してみました!そく音や濁音、長音などは基本的な50音の手話に動きを加えるので苦戦しているようでした。
(
参加してくれた子どもたちは、手話で自分の名前が伝わったことが嬉しい、楽しいなどといった反応でした。
最後に質問タイムです。
Q.聴導犬とは耳の聞こえない人にとって具体的にどのような支えになってくれるの?
A.耳の聞こえない人の耳の代わりになってくれるよ
音がしたこと、音がする方向をおしえてくれるよ
Q.聴導犬はどのように耳の不自由な人に音が鳴っていることを伝えるの?
A.体を引っ張ったり、頭でつついて教えたり、前足をあげたりして教えてくれるよ
Q.手話はどうやって覚えたの?
A.手話を実際に使いながら覚えたよ
英語や中国語などの言語と同じような感じだね
Q.世界共通の手話ってあるの?
A.国によって手話は違うので世界共通の手話はないよ
でも身振り手振りで表現するジェスチャーは世界共通の手話と言えるかもしれないね
などなど。
たくさんの質問が寄せられました。
最後にみんなで「Be Happy」の手話をしながら写真撮影をして終了です。
耳が聞こえない人や聴導犬について学び、そして手話を実際に使ってみるというこのイベントをきっかけに、こども達が様々な人達とコミュニケーションを取る新しいきっかけとなればと思います。
参加してくださったみなさん、講師の安藤さん、ありがとうございました。