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イベントレポート「ゆめ・まち×スタジモ こども学びウィーク 2. 社会 阪急電鉄 正雀工場に潜入!~電車の安全を支える工場を探検しよう~」

小学生を対象とした春休み限定の体験学習プログラム、「ゆめ・まち×スタジモ こども学びウィーク」が3月29日 (月)から一週間にわたりオンラインで開催されました!
各日2種、計14種のプログラムを展開し、普段学校で学んでいる教科をまちのために活動する人たちが先生となって教えてくれました。オンライン開催ということで、関西だけでなく全国様々な地域から多くの方にご参加いただきました。

初日である3月29日 (月)の午後は、「2.社会 阪急電鉄 正雀工場に潜入!~電車の安全を支える工場を探検しよう~」のプログラム。14:00~15:00に低学年、16:00~17:00に高学年の2回開催しました。

阪急電車の正雀工場の中や普段は見られない工場内の作業を、工場で働く「現場のプロ」に説明してもらいました。

≪電車の工場ってどこで何をしているの?

はじめに「電車の工場」についてのクイズを出題。
「電車の工場では何を作っているでしょうか?」という質問に、みんな「電車を作る」の答えに手を挙げていました。
でも実は電車の工場では何も作っていないんです。では何をしているかというと、電車の検査をするところなのです。

いつも安全に電車を走らせるため、阪急電鉄には1カ所の「工場」と4カ所の「車庫」があり、それぞれ別の検査を行っているそうです。

例えば工場で行なっている検査の一つ、「重要部検査」は、4年または走行距離60万キロメートルを超えない期間に、電車の重要部分について行う検査です。60万キロメートルというと、なんと地球約15周分!とっても働きものの阪急電車に、驚きです。

 

≪正雀工場の中を探検しよう!

早速工場内へ入っていきましょう。

工場の中には、電車の車両を引っ張ったり押したりする「バッテリー式牽引車」や、車体の下にある車輪の付いている部分を運ぶ「台車トラバーサー」など、色々な機械があります。

それらの機械で運ばれ、バラバラにされた車体や装置は、車体は車体工場で、車輪は輪軸職場で、モーターなどは回転機職場でと、別々の場所で検査されていきます。

ここでまたクイズです。「電車は何の力で動いているでしょうか?」

正解は「電気」です。電車が使う電気は、乾電池を1000個繋げたような、直流1500ボルトという大きな電気で動いています。電車を動かすには、たくさんの電気が必要なんですね。

 

そうだったのか…!マルーン色のひみつ

阪急電車の色は「マルーン色」と言います。これは「マロン、栗」からできた言葉で、「赤色や茶色」ではなく「栗色」というのが正解なんだそう。

阪急電車を象徴するこのマルーン色ですが、実は正雀工場で検査を受けたときには、すべて色を塗り替えているそうです。
まずは工場に入る前に水洗いをして色を落とし、車体の窓やドアのガラスには色がつかないように紙を貼って、塗装機の中に入れていきます。塗装は約40分で終わり、綺麗なマルーン色に塗りあがります。

その後組み立てられた台車と合わせ、最終検査を経て、工場のある正雀駅と桂駅の間で試運転が行なわれます。ここで問題がなければ検査が終わり、ピカピカになった電車が、またお客様を乗せて営業していきます。

最後の質問タイムでは、
「1日に整備する車両数を教えてください。」「阪急電車はなぜマルーン色にしたんですか?」など工場や阪急電車についての質問がたくさん寄せられました。

高学年の部では「なぜ6300系に銀色の帯が入っているのですか?」「どうして京都線の電車は神戸線と宝塚線を走れないのですか?」という鉄道好きな参加者ならではの質問も。
いろいろ教えてくれる講師の方の姿にこども達の目が輝き、次々と質問が飛び交いました。

「とても楽しかった」「初めて工場のことを知った」「こんなに電車に詳しい人と話ができて嬉しかった」という感想をいただきました。

身近に走っている電車を裏側で支えている工場について学ぶことができましたね。
みなさん、全国各地からご参加ありがとうございました!

今後も「阪急阪神 ゆめ・まちソーシャルラボ」では、こども達の学びの機会となるプログラムを開催していきます。

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