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イベントレポート「阪急阪神 ゆめ・まちソーシャルラボvol.90 ゆめ・まち こどもラボ 聴導犬と学ぶ!だれもが居心地のいい場所づくり」

「触れる!感じる!ゆめ・まち こどもラボ」は「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」が地域の市民団体や企業と協働し、それぞれの強みやリソースを持ち寄ることで、こども達に五感を使ってワクワクする「体験」や「学び」の機会を提供するプログラム。

みなさんからいただいた参加費は全額、地域を支える市民団体に寄付します。

第3回目は1月26日(日)に「聴導犬と学ぶ!だれもが居心地のいい場所づくり」を阪急西宮ガーデンズ内のガーデンズホールにて開催しました!

 

【聴覚障がいについて知り、聴導犬のお仕事を学ぶ!】

まず、NPO法人MAMIE(マミー)さんから自身の聴覚障がいのことや聴導犬のこと、団体の活動についてお話がありました。

「耳が聞こえないって、どういうこと?」という問いかけから、クイズを交えて、外見では聴覚障がいがあるかないかは判断できないことを知りました。そこで助けてくれるのが、聴導犬です。聴導犬を連れていると、耳が聞こえないことを周りの方が気づいてサポートしてくださるそうです。

会話をする時は手話も使いますが、口の形をみて理解することも多いそうです。ただ、同じ口の形の言葉があると、思い違いがおきることもあります。例えば「おはし」と「おかし」はどちらも口の形が同じ言葉であることを、参加者のみなさんも実際に発音してみて確かめました。

さらに耳が聞こえないと、外からの音に気付くことができません。

アナウンスや宅配のチャイム、呼びかけ、自転車のベル、目覚まし時計など。こういったときにもサポートしてくれるのが聴導犬です。

実際に聴導犬のアーミちゃんに実演をしてもらいました。

携帯電話の鳴る音や訪問者のチャイムの音、目覚まし時計の音に反応して起こしたり、音が鳴っている場所を知らせたりとしっかりサポートしている姿をみて、参加者からは「すごーい!」と感心する声や拍手がおきていました。

 

【だれもが居心地のよい場所を目指して】

パートナー企業のタリーズコーヒージャパンさんからは、企業での取り組みや想いをお話していただきました。

タリーズコーヒーの店舗は全国各地にありますが、そのうち1割ほどの店舗が病院の中にあるそうです。それには入院している患者さんや病院で働く医師やスタッフの方々にホッとできる場所をつくりたいという想いがあるそうです。

また、耳マークを提示して耳が聞こえない方にも対応できることを示していたり、親子連れでも楽しめるようにキッズメニューを揃えていたり、と、いろんな人にコーヒーを楽しんでもらえる居心地のよいお店づくりをされていることを教えていただきました。

他にも、絵本作家の発掘・支援をして、読者であるこども達に夢や希望を届けたいという想いから「ピクチャーブックアワード」や東日本大震災被災児童自立支援プロジェクトの「Support Our Kids(サポート アワ キッズ)」などさまざまな取り組みのほか、介助犬への寄付金の提供と認知度向上を支援しているとお話がありました。

 

【手話を使って注文してみよう!】

ここで、NPO法人MAMIEさんに再度登壇いただき、コーヒーショップで注文するときの手話を教えていただきました。

「こんにちは」という挨拶からはじまり、「コーヒー」「紅茶」「あったかい」「冷たい」「ミルク」「さとう」といった注文の単語の手話を教えてもらい、実際に一緒に繰り返しやってみて学びました。参加者はそれぞれの手話の動きに意味があることを知り、感心していました。

手話を学んだ後は、早速ペアになって店員役とお客さん役に分かれて手話を使って注文のやりとりをしてみました。実際に使ってみることで手話への興味が高まった様子でした。

 

【おいしいコーヒーを淹れよう!】

次は、クイズでコーヒーについて学んだ後、タリーズコーヒーのバリスタの方からおいしいコーヒーの淹れ方を教えてもらいました。

目の前で、講師が順を追って説明しながらおいしいコーヒーを淹れてくれる様子を参加者のみなさんは興味津々に真剣な眼差しを向けていました。説明後は各班ごとに実際にコーヒーを淹れてみます。

講師のお話を思い出しながら、どの班も丁寧にコーヒー豆にお湯を注いでいました。

出来上がったコーヒーは保護者の方へ提供し、こども達にはホットミルクが配られ、チョコレートでその上にイラストを思い思いに描きました。

最後はみんなでコーヒーブレイク。コーヒーのいい香りに癒されました。

こども達にプログラムの感想を聞いてみると…

「手話で会話ができて楽しかった。」

「聴導犬の数がだいたい50匹とすごく少ないことにびっくりした。」

「初めてコーヒーを自分でいれて自分で飲んだことが楽しかった。おいしかった。」

「聴導犬を初めて知った。」

「聴導犬が宅配や朝起こしてくれるのがすごかった。」

「聴導犬を近くで見れたことが楽しかった。」

「聴導犬のアーミちゃんや聴導犬のことを知れて楽しかった。」

など、たくさんの発見があったようです。

 

聴覚障がいのことや聴導犬の役割を知り、タリーズコーヒーさんの取り組みを知ることで、だれもが居心地のいい場所について考える機会になったのではないでしょうか。

ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

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