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イベントレポート「阪急阪神 ゆめ・まちソーシャルラボvol.76 ゆめ・まち 未来の夢や願いをのせたキャンドルをつくろう!」

「いけだ夢燈花(ゆめとうか)」をご存知ですか?2001年に起きた事件を機にこども達の平和と安全を願って地域の方や市民団体が協働して毎年開催している催しです。この催しで作り続けている「夢燈花キャンドル」づくりを通して、安心して住み続けられるまちづくりについて考えるイベントを9月10日(土)(1部10:30~12:00/2部14:00~15:30)にオンラインで開催しました。

 

講師は、NPO法人北摂こども文化協会の川野麻衣子さんです。

まちの未来や夢を考えてみたい、まちづくりの取組に興味がある、キャンドル作りに興味がある、小学生と保護者の方がご参加くださいました。

 

≪安心して住み続けられるまちってなんだろう≫

まず川野さんから、こどもの平和と安全を願う「いけだ夢燈花(ゆめとうか)」についてのお話がありました。

池田市はどんなところでしょう?なんと世界中で愛されるインスタントラーメン発祥の地!そして、その池田市で活動しているNPO法人北摂こども文化協会は、こどもための地域文化活動をしている団体です。こども達が自由に遊ぶプレイパークを作ったり、子育ての支援や文化芸術を推奨したりしています。

池田市では2001年の附属池田小事件以降、二度とこんなことが起きないように防犯対策が進みました。学校の門は閉じ、ガードマンが立ち、防犯ブザーを持たせる。そういった防犯対策は、安全のために必要でありながらも、こども達が「社会は怖いところ、大人は怖い人」と思い生活することになる可能性も持っています。

そこで防犯対策と同時に、こども達が身近にいる地域の大人との信頼関係を高めることでこどもが安心できるまちをつくりたい、大人とこどもが知り合えるまち、声を掛け合えるまちにしたい。そういう想いから、事件の翌年より「いけだ夢燈花」を開催しているそうです。

 

≪どんなまちになったらいい?≫

川野さんのお話を聞いて、みんなは普段、大人がどう関わってくれているかな、と思い起こしてみます。「朝や帰りの登下校を見守ってもらっている」「公園をお掃除してくれている。特にトイレを綺麗にしてくれている」などありました。いつもおはようって言ってくれる、親ではない大人が身近にいることが、こども達の安心につながっていることに気づきます。

たくさんの気付きを得たみんなで、今度は自分の住むまちがどんなまちになったらいいかを考えました。「みんなが楽しく安心して過ごせるまち」「PEACEがいっぱいなまち」「みんなが幸せに暮らせるまち」たくさんの意見がでました。

そんな想いや願い、他にも自分の目標など、キャンドルをつくるカップに表現します。絵で描いてもいいですね。それぞれみんな、想いや願いを描きます。

 

≪いよいよキャンドルつくり!

キャンドルカップに絵を描いたり願いを書いたりしている間に、保護者の方に鍋とホットプレートを使ってキャンドルで使うロウを溶かしてもらいます。

思い思いの絵や字を描いたものを、画面に近づけて見せてもらいました。虹が架かっていたり、家族やお友達と一緒にいたり、「みんなが幸せに暮らせますように」「楽しく過ごせますように」などの願いも書いてくれました。

次は溶かしたロウに好きな色を付けます。カップに好きな色のクレヨンを削り入れて、溶けたロウを入れてクルクル割りばしで混ぜ溶かします。

綺麗な色のロウを入れたら、火を着ける芯をさしますが、ロウが柔らかいと芯が倒れてしまうので、少し固まるのを待ちます。

今日のロウソクの芯は、北摂こども文化協会さんの近くの神社からもらったロウソクを溶かしてリサイクルしたそうです。

 

≪まちづくりってなんだろう。何ができるだろう。≫

コロナ禍で子どもたちと大人が触れ合ってキャンドルづくりをすることが出来なくなりましたが、こうしてオンラインで繋がって描いたものを見せ合って、つながりを作ることができています。みんなも、受け身になってしまうのではなく、何が出来るかなって考えて、その想いや願いに対して一生懸命叶えられるように取り組んでいってほしい、まちは誰かが用意してくれるものではなく、みんなでつくっていくものです、と川野さんは話されました。

今日のお話を聞いて、学んだこと、知ったこと、今日からやっていきたいなと思うことを、それぞれ紙やZoomのチャット欄に書いてくれました。

「見守ってくれている大人の方や通りすがりの方にあいさつをする」「お友達に嫌なことを言わずに仲良くしたい」「みんなで出来たものを見せ合ったりできて楽しかった」など、みなさんの気持ちをたくさん書いてくれました。

最後に川野さんからは、「家族やお友達に、こんなことを習ったよ、何ができるかな、とお話してみてね」とお話しいただきました。

 

 

「このような悲しい事件があったなんて知らなかった」という感想もありましたが、想いや願いがあるからやる!やれることからやる!やれる方法でやり始める!ことの大切さを教えてもらいました。

NPO法人北摂こども文化協会の川野さん、そして参加してくれたみなさん、ありがとうございました!

 

次回のゆめ・まちソーシャルラボは10月29日土曜日「阪急阪神 ゆめ・まちソーシャルラボvol.77 ゆめ・まち×第一フロンティア生命 わくわく未来ワークショップ」です。どうぞお楽しみに!

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