3.102022
イベントレポート「ゆめ・まち大人の社会科見学in西宮」 02西宮の海と山がコラボ!オリジナルリースづくり
「ゆめ・まち大人の社会科見学」は、ワークショップやレクチャーを通して西宮を「再発見」「新発見」していただき、身近な社会課題を知って、明日からのアクションへとつなげていく全4回のプログラムです。
2021年度は西宮を取り上げ、阪神間を中心に・全国から18歳以上の西宮に興味のある方々にご参加いただき、地域団体・企業と協働してオンラインで開催しています。
第2回は12月3日(金)19:00~21:00に「西宮の海と山がコラボ!オリジナルリースづくり」が開催されました。
≪西宮の保全活動・河川の歴史≫
まずはNPO 法人こども環境活動支援協会(LEAF)の小川雅由さんから、西宮での自然保全活動や河川の歴史についてお話いただきました。
山・川・海を有する西宮では、都市型里山保全や海浜保全の観点から、環境学習を通じた次世代を育むまちづくりが展開されていることが紹介されました。
まずはその活動についてお話しいただき、大阪湾に残る自然海浜である甲子園浜と武庫川流域のことについて資料や写真を交えながら、ご説明いただきました。
≪わらでつくるオリジナルリースづくり≫
つづいては、flower studio Naturalの福嶋さんによるわらを使ったオリジナルリースづくりのワークショップです。
昔よりわらは日本人の生活に欠かせないもの。今回のリースづくりの講師・福嶋さんは西宮を拠点に、長年お花の仕事をされてこられましたが、数年前から、わらからつくるしめ縄の素晴らしさを知り、作品に取り組まれています。
そんな福嶋さんより、「編む際には感謝の気持ちを持って、さらに自分の想いを込めて編んでみましょう」とのお話があり、参加者の皆さんはそれぞれ丁寧に、想いを込めながら真剣にわらを編んでいらっしゃいました。
福嶋さんからの、「上手に編めています」「素敵ですね」のお声掛けに参加者の皆さんからは笑顔がこぼれ、和やかな雰囲気でワークショップが進んでいきました。
仕上げは皆さん、思い思いにリボンや西宮の甲子園浜で採れた貝殻をリースに飾り付け、世界でひとつだけのオリジナルリースが完成しました。
≪甲子園浜の歴史と環境保全の大切さを知る≫
ここからは、LEAFの小川さんに再登場いただき、事前にみなさんのお手元にお届けした甲子園浜で集めた貝殻でミニ標本を作りました。
貝の種類の説明を聞きながら、それぞれ思い思いの標本づくりに取り組んでいただきました。
そして、甲子園浜の歴史と環境の変化について、さらに深いお話をお聞きしました。
武庫川の決壊・水害の歴史、阪神パークの水族園が昭和初期に甲子園浜にあったこと、そして昭和30年代には海水浴場もあったこと。また、西宮浜石油コンビナート建設反対運動や甲子園浜埋立事業反対運動では、地元住民・PTA・企業が手を取り合って保護を訴え、海浜の自然を守ってきたことなどをご紹介いただきました。
西宮に元々お住いの方でも知らなかったことが盛りだくさんで、みなさん熱心にお聞きいただけたのではないでしょうか。
≪山・川・海の繋がりが育む西宮の自然≫
ここで5分間の休憩を挟み、参加者のみなさんにはおやつや飲み物を用意いただいて、和やかにクロストークタイムをお楽しみいただきました。
今回は、甲山で展開されるLEAFさんの田んぼでできた稲わらや、小川さんが甲子園浜でみつけていただいた貝殻を使って、福嶋さんがリースにするという西宮コラボリースを制作しました。
お二人のお話を通じて、西宮には海と山が身近にあり、自然を大切にしてきた歴史があるということ、山の栄養が川を通じて海へ流れ、海の生き物を育み、海の恵み(干鰯)などが田畑の栄養になるなどつながり合っていることを、参加者のみなさんにも感じていただけたのではないでしょうか。
最後に、参加者の皆さんのリースに込めた思いや感想をお聞きし、世界にひとつだけの手作りのしめ縄リースと一緒に記念撮影をしました。
リースに込めた想いは家族の健康を願うものや自然の大切さを感謝しようというものなど、皆さんの温かい心が感じられて、私たちもほっこりとした気持ちになりました。
リースと共に、皆さんに幸せがたくさん訪れますように!
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。